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足元にある課題

私たちの生活の中にある”靴下”。

その足元には実は様々な社会問題が隠れています。

このサイトではそんな問題について、足元から覗いてみませんか?

ファッション廃棄問題

近年、食品ロスという言葉をよく耳にしますよね。実はそのようなロスは食品高ではなく、衣類廃棄も世界的に問題になっています。そしてもちろん靴下も例外ではありません。

特に靴下は、ほかの衣類と比べると比較的安価でトレンドに左右されがちなファストアイテムの一つです。また、片方だけなくなったり穴が開いてしまったものは捨てられがちです。

靴下の素材はポリエステルやナイロンなどの合成繊維が多いですが、そのような靴下は分解されずに焼却することになります。これを行うことで地球温暖化の深刻化も進み、世界的に問題になっています。

ではどうしたら解決できるのでしょうか?

たとえば、片方だけなくなった靴下は切って掃除用の雑巾にして再利用する。穴が開いてしまったら縫って使う。トレンドが過ぎてしまって外では履きたくないものはお家用にする。などといった一人一人の工夫がこの問題の解決に繋がると考えます。

労働環境問題

国内の靴下の多くは中国、ベトナム、バングラデッシュなどの海外で製造されています。そのおかげで靴下の価格が比較的安価で手に入りやすい反面、実際の工場では「最低賃金ギリギリ」、「長時間労働」、「安全基準が不十分」といった問題が起きやすいといった問題を抱えています。

特につま先の縫い合わせは機械を使用することもありますが、手作業で行っている場合もあり、その場合技術も必要とします。そのため、身体的負担が大きく過労で体を壊してしまう人も珍しくありません。

では我々にできることはなんでしょうか?

ここでご提案する解決策は”ミックス消費”です。トレンドものはプチプラ、普段使いは長持ちしそうな靴下、というように分けてみることです。このようなバランス消費を心がけるが現実的ではないかと感じます。また、フェアトレードの靴下を購入してみるのも一つの策だと思います。

人に寄り添う靴下

これまで少しネガティブな問題をご紹介してきましたが、最後にポジティブなことについてお話していきます!

近年、ユニバーサルデザインの靴下というものが増えてきています。具体的には、障がいのあるかたや妊婦さんでも簡単に履くことができる靴下のことです。

動作が苦手な方でも足を引っ張るだけで履けたり、ボタンやマジックテープが付いたものなどがある片手で履ける靴下 や、足の感覚が弱い方向けに、ゴム跡が残らないゆったりゴムの靴下、縫い目の構造がない’‘シームレス構造”などがあります。

マタニティ靴下では、むくみ防止の弱圧着圧ソックス、おなかが大きくて足元が見えずらくても履ける口ゴムが大きめのゆったり靴下などがあります。

最後に

靴下と社会問題というのは思った以上に関係性が深いです。ここで紹介しきれなかった問題など沢山あります。ですが、現代では一人一人の要望に対して解決策が提示させつつある社会になっています。

もしここまで見てくださったあなたの興味が湧いたら知識、理解を深め、これからの未来にとっての小さな一歩の一つになれば幸いです。

ここまでご覧いただきありがとうございました!